ふと気がつくと「iPhoneの充電遅くなってない?」って思うことありませんか?
もしかするといくつか充電を遅くする条件に合致していることが原因で、本来の性能を発揮できていない可能性があります。
そんな時に確かめたい充電方法のチェックポイントやiPhoneが充電される仕組みについて解説します。
目次
iPhoneのバッテリー特性を知れば寿命も長く素早い充電ができるようになる!
実はiPhoneって何もしないでも、毎日30%づつバッテリーを使うのを知っていますか?
システムの自動更新や通信がされているので、どうしてもこれだけバッテリーを使ってしまうんですね。
だから正常な端末でも、毎日30%は自然消耗するのでそれを差し引いた残量で操作することになります。
そもそもあなたのiPhoneのバッテリー充電時間って長いのか遅いのかどうやって判断していますか?
充電時間の目安を知ればバッテリーの痛み具合がわかる
あるiPhoneを愛してやまない有志の方が調べた情報では、急速充電で18%から100%までかかる時間はおよそ1時間45分くらいかかると話しています。
※iPhone6を材料に観測。
急速充電で18%→100%までの所要時間目安
- 18%→76%になるまでの所要時間:48分
- 77%→100%になるまでの所要時間:57分
80%から残り30%を充電するのにそうとう時間をかけていますね。
しかもコレ、75%からは電圧も徐々に落ちるようシステムが自動調整しているようですよ。
【iPhoneのバッテリーへの充電入力電圧推移(参考値)】
充電状況 | 入力電圧 |
---|---|
18%~75% | 1A~1.23A |
75%~85% | 0.75A |
85%~ | 0.54A |
88%~90% | 0.48A~0.51A |
91%~93% | 0.43A~0.47A |
94%~97% | 0.35A |
98%~満充電 | 0.25A~0.3A |
※環境や使用状況、端末によって条件は異なります。
最初1Aあったのが、満充電に近くなるにつれてどんどん入力が小さくなっていっていますね。
これはiPhoneのシステムで、その様に自動で行なっているので変えようがありません…。
端末によっても状況が違うと思いますが、参考程度に覚えていてね!
充電が遅い/正常?の判断目安は?
上の目安値を参考にして、自分のiPhoneがどのくらい時間かかるのかを把握していればだいたいわかりますよね。
これより時間がかかっていれば遅い(バッテリーや端末自体に何か問題がある?バッテリーのヘタリ?を疑う材料になる。)
遅い原因は?「トリクル充電」中は低速になる
モバイル系バッテリー充電は0~80%までを急速充電する仕組みになっていることがあります。
iphoneの場合0~80%までの間を「高速充電」し、80~100%までを「低速充電モード(トリクル充電という。)」に切り替えます。
【iPhoneのバッテリー充電仕様】
出典:https://www.apple.com/jp/batteries/why-lithium-ion/
この「トリクル充電」中を「遅い」と感じているユーザーもいますが、iPhoneの仕様なので変更できません。
充電速度を速める方法
「仕様なので変更はできない」とはわかってても、何とか方法が無いものか?
…と考えると、意外に使えそうな方法がいくつかありましたので、提案してみます。
- 充電中は電源OFFにする
- 充電中は「機内モード」にする
「電源OFF」だと起動でもたつくので嫌だという人はこちらの方法で。 - 充電中は画面ロックする
- 充電は壁付けコンセントから直接充電
※タコ足充電すると電圧の関係で遅くなる事もある
※どうしもPC(USBポート経由)で充電しないといけない場合は、PCがスリープしないように設定変更してください。 - 純正ケーブルかMFi認証のケーブルを使うこれ以外では充電に最適な電流が確保できなかったり、場合によっては過電流でiPhoneを壊してしまう恐れもあります。
- 純正アダプターかMFi認証のアダプターを使う
上のケーブルと同じ理由です。
また、アダプターによっては出力電圧が違うので、「5V1A」のアダプターを使いましょう。
※ものスッゴク急いで充電する必要がある場合は「2A~」の出力アダプター(iPad用など)を使うと80%までの完了時間が早く終わります。ただし緊急時だけとしてくださいね。
また「2A~」出力アダプターを使う時は接続ケーブルも対応品を使う必要がありますよ。
※アダプターは1穴で「2A~」出力タイプを選びます。2穴使用すると半分に出力低下するものでは早く充電できません。安心なのは1穴で「2A~」出力対応タイプですね! - 「停電力モード」をONにして充電
どうしても使いながら充電する時はこのモードをONにして充電すると、余計なバッテリー消耗を防いでくれます。
また、このモードの時に停止する機能がコチラ!・メール受信が手動へ切り替わる
・アプリのバックグラウンド更新機能が停止する
・アニメーションなど見た目の効果が停止する
・「Hey Siri」が停止する
特に支障が無いようなら「停電力モード」ONで充電してみてね! - 周辺温度が最適な場所で充電する
iPhoneは使用する際の理想的な温度が設定されています。
その温度の範囲内で使って、許容値を超えたら使用を控えるようにします。・最適な周辺温度:16~22℃の間
・使用に不適切な周辺温度:35℃~
ひとまず8つの方法を紹介しました。
この中から、その時の状況で使い分けてね!
充電が前より遅い/できなくなった場合に考えられること
さて、早く充電する方法は分かりましたが、なんで遅くなったのか?
それ、考えたことあります?
もしかするとバッテリーに何らかのトラブルか?アップデートに全部の電池を消費して尽きてしまってるのかも?…考える材料として、こちらもチェックしてね!
iPhoneの充電が遅い原因は?
- 充電ケーブルの断線は無いか?確認する
- USBアダプターの曲がり/破損はないか?確認する
- 充電電圧は適正に確保されている?
- 10~30分程度放置して様子を見る
あまりにバッテリー残量が少ないと回復に時間がかかるらしいので、しばらく充電しっぱなしで様子を見守ります。
充電時間が早い方法ランキング
あくまでイオスの主観ですが、この方法ならだいぶ時間を節約できるはず…。
正常な状態であることが条件ですので何か不具合を抱えている場合は、必ずしも再現できるとは限りませんので…。
充電時間短縮方法ランキング
- 「2A~」出力対応アダプター+同対応ケーブルを使用して壁付けコンセントから直に充電
- 「2A~」出力対応アダプター+同対応ケーブルを使用して「2A~」出力対応モバイルバッテリーで充電
- 純正アダプター+同ケーブルで壁付けコンセントから直に充電
だいたいこんな感じですね。
いずれにしても80%になったら充電を止めて、下限20%に近づく前に充電開始する習慣をつけてバッテリーサイクルも長持ちさせる使い方をマスターしてね!